マンション管理士に支配された理事会と、静かに進む“管理会社撤退”のカウントダウン

最近、このマンションの理事会に行くたびに思う。 「ああ、これはもう“管理組合”じゃなくて“マンション管理士組合”だな」と。

この管理組合は、外部のマンション管理士を月5万円で雇っている。 もちろん、管理士を雇うこと自体は悪くない。専門知識が必要な場面もあるし、理事会の判断材料としては有効だ。

ただ——この管理士さん、やたら元気がいい。 いや、元気がいいどころか、“がんがん指示を出してくるタイプ” だ。

■「あれもやれ、これもやれ」

理事会が始まると、まず管理士さんが口火を切る。

「この工事は管理会社に任せる必要はありません。組合が直接やるべきです」 「この点検も外注で十分です」 「管理会社の提案は高いので却下で」

……いやいや、うちの仕事、どんどん減っていきますけど。

しかも役員全員がその意見に完全に染まっている。 管理士さんが言うと、みんなうなずく。 こちらが説明しても、管理士さんが横から「それは違います」とかぶせてくる。

月5万円の“外部専門家”の言葉は、どうやら管理会社の10倍くらい重いらしい。

■工事は全部「組合が直接」

最近は、工事も点検もほぼ全部「組合直接発注」。 管理会社のメリットはゼロに近い。

・見積り調整なし ・業者手配なし ・現場管理なし ・トラブル対応だけは管理会社

……これ、誰が得してるんだろう。

管理士さんは月5万円もらっているから、そりゃあ発言も強気になる。 役員は「専門家が言うなら」と従う。 そして管理会社だけが、責任だけ背負って仕事は減るという地獄構造。

■社内でついに出た言葉

先日の社内会議で、とうとう誰かが言った。

「もう、このマンション管理やめませんか」

正直、全員がうなずいた。 現場の負担とリスクだけが増えて、収益は減る。 管理士さんの“強気発言”に毎回振り回される。 役員は完全に管理士さんのファン状態。

これはもう、潮時だ。

■そして——伝える日が楽しみだ

管理会社として撤退を決めた以上、近いうちに理事会へ正式に伝えることになる。

その日が、ちょっと楽しみになっている自分がいる。

管理士さんはどんな顔をするのか。 役員は誰が責任を取るのか。 そして、管理会社がいなくなった後、誰が日常の細かいトラブルを処理するのか。

「専門家の意見だけでマンションは回らない」 その現実を、ようやく知る日が来るのかもしれない。

ちなみに3か月前予告のみで解除できるのが委託契約書。

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